この地に100年
PICK UP学院だより
今から100年前、1924(大正13)年12月26日、立教高等女学校は、築地から現在の場所に移転し、翌年1月から木造の仮校舎で授業を開始しました。
仮校舎は、将来の本建築予定の場所(現在の聖マーガレット礼拝堂・高等学校校舎・講堂のところ)を残して、敷地の中央に、14の教室と教員室・校長室・事務室等を備えた2階建ての木造建築でした。仮校舎とはいえ、関東大震災の生々しい体験から、頑丈な耐震建築だったそうです。
東京府豊多摩郡高井戸村久我山、面積一万三千坪、前の校地の約七倍である。西荻窪駅より徒歩約十五分、井の頭の池の裾(すそ)に近い処(ところ)といったら、誰でもあそこかとうなずくであろう。空気の清鮮、流水の清澄、谷あいを隔てて前方に丘陵森林を控えた眺望は、勉学に疲れた頭脳をたちまちにして一洗するであろう。もしそれ交通の便に至っては東京から直通僅(わず)かに三十分余にして西荻窪に達することが出来るという一事で、説明に余りあるであろう。
門馬常次教諭記「花橘」(同窓会誌)より抜粋
このようにして、立教高等女学校のちの立教女学院は、現在の杉並区久我山4丁目に学び舎を構えてよみがえり、今年で100年になりました。
2027年には、創立150周年を迎えます。